レン(Ren):上から編むサマーセーター

私は、太めの毛糸でざっくりと冬のジャケットを編むか、ものすごい細い毛糸でレースのショールを編むのが一番好きです。なので、サマーニットは余り好みでは有りませんでした。でも、今回The Knitter58号でデザインしたRenを編んだあと考えが変わりました。

Renはスウェーデン語でピュアとか、きれいとかそういう意味だそうです。ちなみに私は全くスウェーデン語はしゃべれませんが、何となくこの言葉とても良いなーと思ってRenと名付けました(笑)。このピュアと善の様なきれい感が今回のRen のインスピレーションになったわけです。


デザインをするにあたっての今回の目標は、シンプルで美しく、温かい季節になっても暑苦しくないトップをデザインする事でした。

レース編みはとても美しくて、夏には最適なので前の首回りに逆三角にモチーフをつけました。


Ruth & Belinda 4ply merino silk – Light Kiss


Light Kiss (4ply, 50% メリノ, 50% 絹, 400m/100g カセ)

ルースアンドベリンダは、イギリスの西方デボン地方のニットカンパニーです。ルースとベリンダさんもデザインをされていて、彼女達のデザインも毛糸も両方ともサイトから購入する事が出来ます。毛糸は全て染めていない生成りの物だけ。毛糸そのものを楽しんでもらう!という感じですね。

Renは4plyの3.25ミリ(日本のサイズで3号)で、このライトキスの毛糸で編みました。 柔らかくて、そしてちょっとだけ光沢のある繊細な女性らしい毛糸でした。4plyのセーターはゲージが細かいので出来上がりもとてもきれいに出来ます。この生成りの色は、きれいな春先に着るにはぴったりです。

Ren – Construction


今の時代、みんな忙しいですよね。だから、私はデザインをする時は出来るだけシームレスの物にしています。そうすれば袖など縫い付ける時間も省けますよね。

Renはまず、首回りから編み始めます。そして上からラグラン袖を輪編みで編んでいって(同時に前のダブルアイレットも一緒に編んでいきます)、後はメリヤス編みです。このセーターは“テレビニット”に最高(笑)。レースの所が終わったら後はテレビを見ながらぼーっとメリヤス編みをひたすら。リラクゼーションニットとも言えるのでしょうか。。。

このセーターを編む時、レースの部分は出来るだけメリヤス編みの部分よりもきつめに編んでください。そうすればきれいにフィットします。トップは体にフィットする感じで作ったので、もしもオーバーサイズがいいときは、自分に合うセーターの寸法をまず測ってから、編み図のサイズと比べて一番合うサイズを編んでくださいね。もちろんゲージスワッチを編むのを忘れずに。。。

Enjoy the knitting and the sunshine!